バックグラウンドノイズと集中力の関係

聴覚は私たちにとって大事な感覚器官の一つですが、その感度や快・不快の基準は人それぞれです。例えば、大音量でヘビメタの音楽を聴くのがストレス発散になる人や、一人静かに座って瞑想することがエネルギー補給になる人など、その人の音との関係や音がその人に与える影響は様々です。ここでは、よくあるバックグラウンドノイズと集中力の関係についてご紹介します。

人によって違う聴覚耐性

有名な渋谷スクランブル交差点を思い浮かべてください。あなたの身体はどう反応しますか?どんな音が聞こえてきますか?私が真っ先に思い浮かべるのは、ビルやお店からの宣伝音・信号機の音です。車の騒音や、色んな音がミックスされた都会の音も。ある人は笑い声が聞こえてくるかもしれませんね。または、音ではなくて映像だけが浮かぶ人もいるかと思います。それがあなたの聴覚耐性です。色んな聴覚情報が思い浮かぶほど、聴覚が敏感だと言えるでしょう。ほとんど思い浮かばない人は、聴覚よりも他の器官が優位な場合があります。

日常の様々な選択に影響を与えているバックグラウンドノイズ

たくさん聴覚情報が思い浮かんだ人は、空間において聴覚が占める割合が高めの傾向があると言えます。例えば、友達とランチをします。場所を決める際に、ランチ内容(味覚)以外にもお店の雰囲気、特に店内の騒音具合について考慮するでしょう。友達との会話に集中したいため、外部からのノイズを最小限にしようとするからです。騒がしい賑やかな場所で楽しみたいという人は、ノイズによって気分が高揚するタイプだと言えますね。

自分の聴覚体質を知って最適化!

中間のパターンもあります。図書館や静かなオフィスだと作業に集中できない「沈黙で緊張してしまう」人たちもいます。ほどよいバックグラウンドノイズがあるカフェやオープンオフィスの方が、作業がはかどるとしたら、あなたはこのタイプかもしれません。家にいる時も、誰か他の人がいた方が生活の音がありリラックスできたり、外で子どもたちが遊ぶ声に癒されたり・・。自分と直接かかわりないノイズであれば、逆に自分のことに集中できるからかもしれません。自分のタイプを見極めて、その都度ベストな環境に自分を置いて作業の効率化、集中またはリラックスできるのが理想ですね。

効果的に使用されているバックグラウンド音楽

集中といえば、スポーツ選手が試合前にヘッドフォンで音楽を聴いて集中力を極限まで高めている映像が印象的です。プロ選手でなくても、通勤途中や本番前に気合を入れるために特別な音楽を聞いたり、語学試験前にその言語の音声を聞き流して耳を慣らしたり、音によって気分を変えることはみなさんも経験があると思います。購買意欲を上げるために、スーパーではアップテンポの音楽が店内放送で使用されていますよね。特にそのスーパー専用のテーマ曲がある場合、その曲を聞くだけで自動的に買い物モードになったりします。これは信号機や電車の到着音などにも適用されており、いかに音によって特定の行動が活性化されているかが分かります。